変動相場制の歴史

時代を遡ること200年、日本は江戸時代であり太平の世を謳歌していました。すでに当時において通貨は流通しており、金と銀を中心とした変動相場制が導入されていました。江戸を中心とした東日本は金貨がメインの通貨で、大坂を中心とした西日本は銀貨がメインとなっていたのです。

そしてその換算比率は日々変動していました。「江戸の金遣い」「大阪の銀遣い」という言葉は当時のものです。

この違いは、東に佐渡金山、西に石見銀山があったからといわれています。東日本の景気が悪化すると、銀に対して金の価格が下落し、西日本に対しての商いが有利となり、逆に西日本の景気が悪化すると、銀に対して金の価格が上昇し、東日本の商いが有利となります。このようにして、すでに江戸時代において変動相場制が導入されていたのです。

両替屋

さらに江戸後期には各藩が藩札という借用証書(現在の地方債のようなもの)を発行し、お金を集めていました。その借用証書も藩の財政状況によって変動しており、藩札は両替屋が取り扱っていました。

つまり、当時の両替屋は現在の為替両替と証券会社を併せたような業務を展開していたということです。日本の銀行の礎は貸金業ではなく、この両替屋であることは間違いないでしょう。

また、日本は世界で最初の先物取引が行われていたことも着目すべき点です。1620年に大阪の堂島で米会所が誕生していました。

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